一貫性の原則はマーケティングでも非常に重要な心理です。
本記事では、一貫性の原則の意味と、それがどう売上に関わるのかについて解説していきます。
「一貫性の原則」とは?
人間は、自分が宣言したことに縛られる心理があります。
例えば、ある男性が「タバコを止める」宣言を周りにしたとします。

タバコはもう吸いません!
絶対に吸いませんからね!!
そうすると、男性はこの発言に縛られます。
なぜなら、この宣言をやぶると自分がいい加減な人と思われるからです。
もしも、やぶったら?
こんな風に言われます。

あの人、タバコ吸ってる。
やめるっていったのにねぇ~

あ、いや、これはその・・・
人は、自分の社会的評価が下がるのを嫌います。
そのため、自らの行動や発言に一貫性を持たせたい心理が自動的に働くのです。

この一貫性の原則は非常に強力です。
これをうまく使うかどうかで、売上は変わってきます。
「一貫性の原則」の活用事例
例えば、治療院の事例です。
まず悪い事例から。
お店が自ら商品を売り込んでしまった場合です。

腰痛ですか?
でしたら、この施術がオススメですよ

はぁ・・・
これだと売り込まれている感じがして、お客様は心理的な抵抗が生まれます。
お客様は自ら「欲しい」と宣言していません。
では、一貫性の原則を活用するとどうなるか?
良い事例です。

腰痛のまま放置すると、さらに悪化します。
10年後には日常生活にも支障をきたすかもしれません。
そうなりたくはないですよね?

そうですね。
なりたくはないです。

どうしますか?
腰痛の施術を受けられますか?

はい、ではお願いします。
女性の「そうですね」は「解決したい」と宣言しています。
これにより、スムーズに商品を案内しています。

上記の会話の他にも、様々なパターンがあります。
繰り返しますが、売り込むのでなく、お客様に自ら「欲しい」と言わせるのがポイントです。
まとめ
本記事では、一貫性の原則の意味と、それがどう売上アップに関わるのかについて解説しました。
今回のはほんの一例です。
なお、この心理は日常生活の中でも、様々な場面で使われています。

理解しておくと自分も思わぬ行動をとらなくて済むようになりますよ。