チラシを撒いたら何人から反応があったか?
それを調べる指標に「CPA」と「CPO」があります。
これを知っておけば、チラシにかける費用や、その後の経営判断に役立ちます。
逆に知らないでいると?
当てずっぽうでチラシを撒き続けることになる。
つまりは、チラシがギャンブルになってしまうわけです。
当然、集客効率が悪くなる。
そうならないためにも、CPAとCPOについて把握しておきましょう。
本記事では、チラシを撒いたら調べておくべき「CPA」と「CPO」の意味と数値の求め方について解説していきます。
こうした数値を普段からざっとでも求めておくと、ずいぶんと見通しが良くなります。
難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。
CPAとは?
まず、CPAから。
CPAとは「Cost Per Action」の略で、訳すと「顧客獲得単価」。
意味は「顧客1人を獲得するのにかかった費用」のことです。
例えば、チラシ10万円をかけて、5人の新規客を集めた場合。
つまり、この例ではCPAは2万円となります。
CPOとは?
続いて、CPO。
CPOは「Cost per Order」の略で、訳すと「注文獲得単価」。
意味は「注文1件を獲得するのにかかった費用」です。
前述のCPAのほうは「顧客1人を獲得するのにかかった費用」でした。
つまり、両者は「顧客」と「注文」の違いがあります。
CPO → 注文1件を獲得するのにかかった費用
CPAとCPOの具体例
CPAとCPOの違いについて。
スクールを例にして、解説します。
スクールが、チラシ費用に10万円かけた。
その後、10名が無料体験を受けて、最終的に4名が申し込んだ。
上記の例で、CPAとCPOを求めると、下記のようになります。
【CPO】 10万円 ÷ 4名 = 2万5千円
つまりはCPAが「見込客の獲得」で、
CPOが「成約までしたお客様」の数ですね。
CPAをどう活用するのか?
まず、CPAは「顧客1人を獲得するのにかかった費用」でした。
この数値は、「お試しコースや無料体験」(CPA)から「本注文」(CPO)にどれだけ移行したかの参考にします。
具体例で見ていきましょう。
具体例
例として、次のケース。
これで「初回限定でお試し500円」と安くしたなら?
2万円のコースが1回だけでも500円で受けられるわけです。
これであれば、、新規客は獲得しやすくなるでしょう。
CPAとしては、かけたチラシ費用に対して見込み客を多く獲得できるので数値が下がる(良い結果になる)ことになります。
でも、500円で新規客を呼び込んだとしても。
その後、月に2万円のコースに申し込ませようとなると?
かなりハードルが高いですよね。
つまり、あまりにもお試し料金を安くしすぎると、本商品への移行が難しくなるわけです。
本商品への申込みがCPOです。
このCPOも数値が下がる(良い結果になる)ようにする必要があります。
CPAとCPOが最適なバランスになるように探っていくわけです。
CPOをどう活用するのか?
どちらかと言えば、こちらのCPOのほうが重要です。
まず、CPOは「注文1件を獲得するのにかかった費用」でした。
そして、最初の例から、CPOの部分だけ抜き出したものが下記です。
スクールが、チラシ費用に10万円かけた。
最終的に4名が申し込んだ。
上記の数字を見たとき、お店によっては、こう判断してしまいます。
1人の注文につき、2万5千円もかかったのか・・・。
チラシは全然ダメだな。
それでチラシをやめてしまうお店もあります。
ですが、この判断は間違いの可能性があります。
CPOを求めた後は、LTVの数値と比較することが必要です。
LTVをまだ知らない方は、下記の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。
CPOとLTVの数値を求めた後
CPOの数値とLTVの数値を求めたら、両者を比較します。
仮に、CPOが2万円で、LTVが3万円だった場合。
1万円の利益が出ることがわかる。
よって、このチラシは成功という結果を導きだせます。
「1件の注文(1人のお客様の成約)を獲得する費用」(CPO)と、
その「お客様がお店にもたらす利益」(LTV)を比較するわけです。
まとめ
本記事では、チラシを撒いたら調べておくべき「CPA」と「CPO」の意味と数値の求め方について解説しました。
これらの数値を把握しておけば、集客から利益を上げるまでの改善ができます。
まずは過去の集客を振り返ってみてください。
そして、かけたチラシなどの費用に対して、獲得したお客様の数と注文はどうだったか?
本記事を参考に数値を調べてみてください。