マーケティングにおいて、「人間の欲求の種類」について知るのは重要です。
なぜなら欲求によって、売りやすさの度合いが違うからです。
例えば、歯医者。
「歯の治療」と「虫歯の予防」。
いずれも歯科の商品ですよね。
さて、どちらのほうがお客様は強く欲しがるでしょうか?
…もちろん、「歯の治療」ですよね?
歯が痛いと一日中ツラい。
だから切羽詰まって治療を要求します。
逆に、「虫歯の予防」は、切実ではないため、先送りになりやすい。
このように、売りやすい商品と、売りづらい商品があるわけです。
本記事では、売りやすい商品が何なのかを知るために。
人間が本能的に備えている「8つの欲求」について紹介します。
![](https://good-consul.net/wp-content/uploads/2020/02/noda_nigaoe.png)
この「8つの欲求」は、アメリカのコピーライターであるドルー・エリック・ホイットマンが提唱したものです。
よく売れている商品は、これらの欲求を複数兼ね備えていることが多いですよ。
あらがえない「8つの欲求」とは
8つの欲求とは、下記のものです。
- 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
- 食べ物、飲み物を味わいたい
- 恐怖、痛み、危険を免れたい
- 性的に交わりたい
- 快適に暮らしたい
- 他人に勝り、世の中に後れを取りたくない
- 愛する人を気遣い、守りたい
- 社会的に認められたい
上記の欲求をじっくりと眺めてみてください。
あなたはどれかを否定することができるでしょうか。
できませんよね?
つまりは、これらの欲求に訴えかける商品であれば。
人は強く欲しがるということです。
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ちなみに冒頭で話していた「歯が痛い」というのは、上記3番の「痛みを免れたい」に該当します。
コントロールできる「9つの欲求」
実は、先ほどの8つの欲求とは別に「9つの欲求」もあります。
こちらは先ほどの「8つの欲求」に比べて弱い。
以下に挙げます。
- 情報が欲しい
- 好奇心を満たしたい
- 身体や環境を清潔にしたい
- 能率よくありたい
- 便利であってほしい
- 信頼性、質のよさが欲しい
- 美しさと流行を表現したい
- 節約し、利益を上げたい
- 掘り出し物を見つけたい
上記もじっくりと眺めてみてください。
どれも欲求ではありますよね。
でも、前述の「8つの欲求」と比べて弱いのではないでしょうか?
具体的に比較してみる
「8つの欲求」と「9つの欲求」の関係について。
もう少し具体的に見ていきましょう。
具体例その1
例えば、「9つの欲求」にある「6.信頼性、質のよさが欲しい」について。
誰でも、信頼性が高くて質の良い商品が欲しいですよね?
でも、あなたが、もう死にそうなほど空腹だったらどうでしょう?
そんなとき、目の前に食べ物があったら、信頼性や質の良さを気にするでしょうか。
とにかくお腹を満たそうとして、かまわず食べますよね。
これは「8つの欲求」の「2.食べ物、飲み物を味わいたい」が優先しているわけです。
具体例その2
9つのほうの「8. 節約し、利益を上げたい」について。
人間は誰しも節約したい。
でも、だからと言って。
スマホを使わない、エアコンも暖房器具もつけない、夜は電気もできるだけ点けない。
そんな生活は嫌ですよね?
これは、8つのほうの「5. 快適に暮らしたい」が優先している。
だから、お金を使うわけです。
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このように「8つの欲求」は、まさに抗えない欲求なわけです。
まとめ
本記事で紹介した売りやすい商品が何なのかを知るために。
人間が本能的に備えている「8つの欲求」について解説しました。
これらの欲求に訴えかける商品を提示することで、広告の威力は増します。
もちろん、後で紹介した9つの欲求も活用できます。
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人間には欲求の種類があり、それらには、程度の強さがある。
これを踏まえておくと、広告でどの部分に重きを置くか。
それを決めやすくなりますよ。