マーケティング

人間が持つ「8つの欲求」を把握して売りやすい商品を提供しよう

人間が持つ「8つの欲求」を把握して売りやすい商品を提供しよう マーケティング

マーケティングにおいて、「人間の欲求の種類」について知るのは重要です。

なぜなら欲求によって、売りやすさの度合いが違うからです。

例えば、歯医者。
「歯の治療」と「虫歯の予防」。
いずれも歯科の商品ですよね。
さて、どちらのほうがお客様は強く欲しがるでしょうか?

…もちろん、「歯の治療」ですよね?

歯が痛いと一日中ツラい。
だから切羽詰まって治療を要求します

逆に、「虫歯の予防」は、切実ではないため、先送りになりやすい

このように、売りやすい商品と、売りづらい商品があるわけです。

本記事では、売りやすい商品が何なのかを知るために。
人間が本能的に備えている「8つの欲求」について紹介します。

この「8つの欲求」は、アメリカのコピーライターであるドルー・エリック・ホイットマンが提唱したものです。
よく売れている商品は、これらの欲求を複数兼ね備えていることが多いですよ。

あらがえない「8つの欲求」とは

8つの欲求とは、下記のものです。

  1. 生き残り、人生を楽しみ、長生きしたい
  2. 食べ物、飲み物を味わいたい
  3. 恐怖、痛み、危険を免れたい
  4. 性的に交わりたい
  5. 快適に暮らしたい
  6. 他人に勝り、世の中に後れを取りたくない
  7. 愛する人を気遣い、守りたい
  8. 社会的に認められたい

上記の欲求をじっくりと眺めてみてください。
あなたはどれかを否定することができるでしょうか。
できませんよね?

つまりは、これらの欲求に訴えかける商品であれば。
人は強く欲しがるということです。

ちなみに冒頭で話していた「歯が痛い」というのは、上記3番の「痛みを免れたい」に該当します。

コントロールできる「9つの欲求」

実は、先ほどの8つの欲求とは別に「9つの欲求」もあります。
こちらは先ほどの「8つの欲求」に比べて弱い

以下に挙げます。

  1. 情報が欲しい
  2. 好奇心を満たしたい
  3. 身体や環境を清潔にしたい
  4. 能率よくありたい
  5. 便利であってほしい
  6. 信頼性、質のよさが欲しい
  7. 美しさと流行を表現したい
  8. 節約し、利益を上げたい
  9. 掘り出し物を見つけたい

上記もじっくりと眺めてみてください。
どれも欲求ではありますよね。

でも、前述の「8つの欲求」と比べて弱いのではないでしょうか?

具体的に比較してみる

「8つの欲求」と「9つの欲求」の関係について。
もう少し具体的に見ていきましょう。

具体例その1

例えば、「9つの欲求」にある「6.信頼性、質のよさが欲しい」について。

誰でも、信頼性が高くて質の良い商品が欲しいですよね?

でも、あなたが、もう死にそうなほど空腹だったらどうでしょう?
そんなとき、目の前に食べ物があったら、信頼性や質の良さを気にするでしょうか。

とにかくお腹を満たそうとして、かまわず食べますよね。

これは「8つの欲求」の「2.食べ物、飲み物を味わいたい」が優先しているわけです。

具体例その2

9つのほうの「8. 節約し、利益を上げたい」について。

人間は誰しも節約したい

でも、だからと言って。
スマホを使わない、エアコンも暖房器具もつけない、夜は電気もできるだけ点けない。

そんな生活は嫌ですよね?

これは、8つのほうの「5. 快適に暮らしたい」が優先している。
だから、お金を使うわけです。

このように「8つの欲求」は、まさに抗えない欲求なわけです。

まとめ

本記事で紹介した売りやすい商品が何なのかを知るために。
人間が本能的に備えている「8つの欲求」について解説しました。

これらの欲求に訴えかける商品を提示することで、広告の威力は増します。
もちろん、後で紹介した9つの欲求も活用できます。

人間には欲求の種類があり、それらには、程度の強さがある。
これを踏まえておくと、広告でどの部分に重きを置くか。
それを決めやすくなりますよ。

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