マーケティング

知らないとドツボにハマる!「プッシュ型」と「プル型」広告の違い

「プッシュ型」と「プル型」広告の違い マーケティング

集客方法はさまざまなものがあります。

折込チラシ、ポスティング、クーポン雑誌、ネット広告、ホームページ・・・

これらの集客方法には、特徴から次の2つのタイプに分けられます。

「プッシュ型」「プル型」です。

集客は、この「プッシュ型」と「プル型」をうまく組み合わせる必要があります。

違いを知っておくと集客に取り組む際に、考えを整理しやすくなるでしょう。

本記事では、集客における「プッシュ型」と「プル型」の広告について解説していきます。

この違いを知らないと「宣伝しているのに、いつまでたってもお客様が来ないなぁ」となってしまいます。

「プッシュ型」広告とは

「プッシュ型」の広告は、まさに「押す」イメージ
お客様の意志とは無関係に、店側が好きなタイミングで情報を届ける集客方法です。

「攻め」の集客方法とも言えます。
店側が積極的に広告を届けるわけですね。

具体例

具体例は次のとおりです。
どの広告もお客様の意思とは無関係に届けられます。

  • 折込チラシ
  • ポスティング
  • 路上でのチラシ配り
  • ダイレクトメール(DM)
  • メルマガ
  • CM
  • バナー広告、ディスプレイ広告

メリット

プッシュ型の広告は、集客の即効性が高い。
こちらから、好きなタイミングで送れるからです。

「すぐにお客様を集めたい!」と思ったら、プッシュ型の広告を使います。

デメリット

プッシュ型の広告のデメリット。
それは、コストが高めだということです。

これはもう広告の宿命ですね。
集客の即効性は高いものほど、費用は掛かる。

あと、他の欠点として、プッシュ型は押し売り感が強くなります。
お客様側からすれば、一方的に広告が届けられるからです。

押し売り感が強くなると、買ってもらいづらくなります。
営業臭くなって、お客様の心理ハードルが高くなるからです。

「プル型」広告とは

「プル型」は「引く」という意味です。
こちらは、お客様が自らの意志で、お店の情報を取りに行く集客方法です。

先ほどのプッシュ型と比べて、こちらは「待ち」の集客方法とも言えます。

お客様側が自らアクションを起こすわけですね。

具体例

具体例は次のとおりです。

  • ホームページ
  • 口コミ
  • セミナー
  • リスティング広告

メリット

「プル型」広告のメリットは、まず、コストが安め
(と言っても、ピンキリではありますが)

あと、プル型広告は、お客様自らの意志で情報を取りに来る。
だから、購入につながりやすい

その他にも、いくつかの広告では、双方向のやりとりができます。
そのため、信頼関係を構築しやすいメリットもあります。

デメリット

デメリットは、集客の効果がでるまでに時間がかかります。(即効性が無い)

さらには、広告をお客様に見つけてもらう必要があります。

当然ながら、広告は見てもらわないと始まりません。
ですので、待ちの広告はその最初のハードルが高いのです。

どちらとも言えないものもある

上記で「プッシュ型」と「プル型」広告の違いを説明しました。

ただし、これらはあくまで、そうした特徴があるということでとらえてください。

というのも、両方に属するような微妙な広告もあるためです。

具体例

例えば、メルマガ

メルマガはこちらから情報を一方的に届けます
だから、上記では「プッシュ型」に分類していました。

でも、メルマガは登録時、お客様自らが登録する行動をしていますよね?
ですから、メルマガは「プル型」であるとも言えます。

また、さらに言えば。

届いたメールは、受信直後は未読の状態です。
そして、メールの中身はお客様が好きなタイミングで読める
その意味でもメルマガは「プル型」広告であると言えます。

ですので、どちらかにきっちり分類することに意味はありません。

大切なのは、その集客方法が持つ特徴を把握して、組み合わせていくことです。

組み合わせて短所を補う

「プッシュ型」と「プル型」広告は、前述のとおり、それぞれメリットとデメリットがあります。
そのため、両者を補う使い方が必要です。

具体例としては、テレビCMでよく聞く「続きはウェブで!」という言葉。

もしも広告が「ウェブ」(ホームページ)だけだった場合どうなるか?

ホームページは「プル型」、つまり、「待ち」の集客方法です。
ですから、お客様が見に来てくれないと効果がでない
それだと時間がかかりすぎます。

そこで、テレビCMを使うわけです。
テレビCMは「プッシュ型」、攻めの集客方法です。

つまり、CMで広告を、お客様に一方的に届ける
そして、そこから、自社のホームページへと誘導しているわけです。

こうした複数のメディアを組み合わせて、集客効果を高める施策を「メディアミックス」と言います。

失敗しがちな実例

よく失敗しがちな実例を紹介します。

ある人が、開店当初に、意気込んでチラシを近隣に1~2回撒いてみました。
しかし、反応がほとんど無く・・・。

うーん・・・。チラシってだめなのかな?

チラシは費用がかかるので、それきり撒くのをやめてしまう

そして、その後は、費用のかからない広告をやってしまう。
たとえば、ブログやホームページ。
そこでひたすら、お店の情報発信をしはじめる・・・。

でも、ブログやホームページは「プル型」の集客です。
効果がでるには時間がかかってしまいます。

ですので、なんらかの「プッシュ型」の集客方法と並行しながら行うべきです。

まとめ

今回は、集客における「プル型」と「プッシュ型」について解説してみました。

それぞれが持つ特徴はかなり重要です。
ぜひ、本記事を何度か見返して特徴を知り、集客に活用してみてください。

くれぐれも見当違いの取り組みをしないでくださいね。
それで集客できていない方が結構いますので。

タイトルとURLをコピーしました